今回はタスク管理用語「粒度」について説明します!
粒度とは
「粒度(Granularity)」は、「荒さ、あるいは細かさの度合い」を表す言葉です。
「タスクの粒度(Task’s Granularity)」といえば、「タスクの要素分解した度合い」のことを指します。
粒度を細かく(小さく)することを「分解」「ブレイクダウン」「チャンクダウン」と呼びます。
逆に、粒度を粗く(大きく)することを「チャンクアップ」と呼びます。
タスクの粒度と分解
タスクにおける粒度の粗さや細かさは、明確な物差しは無く感覚的なものになります。
粒度に関わる要素には以下のようなものがあります。
所要時間(Time)
最もシンプルな物差しが、タスクや作業の所要時間です。
少ない時間で終わる作業であればあるほど、粒度は細かい(小さい)とされます。
つまり、「3日掛かる作業」よりも「1時間掛かる作業」の方が、粒度は細かい(小さい)ということになります。
実行可能性(Actionable)
実際に行動できる単位であればあるほど、粒度は細かい(小さい)とされます。
例えば「より良い暮らしをする」よりも「部屋の収納を買いに行く」の方が、粒度は細かい(小さい)ということになります。
具体性(Specific)
曖昧な表現よりも、具体的な表現で書かれた方が、粒度は細かい(小さい)とされます。
「飲み物を買う」よりも「近所の自動販売機で350のコカ・コーラを買う」の方が、粒度は細かい(小さい)ということになります。
これらの要素は各々が密接に関わっており、例えば作業の所要時間が30分以上になると、実行可能性や具体性が低くなる傾向にあります。
タスクの粒度による影響
個人やチーム、あるいは仕事の内容や状況によって、タスクには適切な粒度があります。
一般に、タスクの粒度を細かく(小さく)すればするほど、実行しやすくなります。
反面、全体イメージが把握しづらくなったり、作業が細かすぎて現実味が薄れる欠点があります。
一方で、タスクの粒度を粗く(大きく)すればするほど、全体イメージを捉えやすくなります。
反面、ゴールまでのプロセスがイメージしづらくなり、実行には繋がりづらくなります。
タスクの粒度を細かく(小さく)するための作業としては「作業内容を具体的に書く」「作業をプロセスに分解する」などの方法があります。
逆に、タスクの粒度を粗く(大きく)するための作業としては「作業の目的を定める」「作業をグループ(プロジェクト等)にまとめる」などの方法があります。
こんにちは!ひばちです。 やろうと思っていることが中々行動に移せない... 仕事を頼まれたのに、何から始めて良いか途方に暮れている... やるべきことが一杯で、頭がパンクしそう... […]
キーワード別の粒度
粒度の粗さ(大きさ)によって、名称が変わる場合があります。
プロジェクトマネジメントやGTD®の6つのレベルなどを加味した比較表が以下になります。
参考書籍