こんにちは!小鳥遊です。
今回は2019年6月に都内某私立大学にて行った特別講義「先延ばし癖がひどかった僕が段取り整理したら人生勝ち組になった件:大事なことは全部忘れろ!ver.」についてお話しします。
チームタスクペディアとしての活動の第2弾です。
第1弾は5月12日にNeccoカフェで開催したこちらのイベントでした。
こんにちは!小鳥遊です。 今回は、2019年5月にNeccoカフェで開催したイベント「発達障害当事者発!『タスクペディア式』仕事の進めかた」についてお話しします。 [afTag id=3846] イベントの概要[…]
講義の名称が「先延ばし癖がひどかった僕が段取り整理したら人生勝ち組になった件:大事なことは全部忘れろ!ver.」という少々(だいぶ?)キャッチ―なものですが、登壇者側はいたって真面目です。
今回の講義では「どれだけ自分ごととして捉えてもらえるか」というのが1つ課題となります。
社会での挫折経験はたくさんストックしているのですが、学生にも共感してもらえるような話ができるか。
言い換えると「いかに学生さんたち自身が今置かれている立場で健全な危機感を持ってもらえるか」が難しいところです。
今回は講義の事前準備段階からいろいろ工夫した点もありますので、それも含めてご紹介します。
講義の事前準備
学生さんを相手に話すということ
実は企画準備段階では「私が今までイベントや就労移行支援事業所で話してきたようにはいかないな」という難しさを感じていました。
そこでは「挫折からの復活」という構図がすんなりと共感をもって受け入れられます。
今回は学生さん相手ゆえ、仕事上の失敗あるあるを話しても分からないことが多いのです。
中にはインターンの経験がある方もいるかと思いますが、多くは「そうそう!私も!」と共感をもって聞くのは難しいものだと思います。
学生さんには学生さんなりの悩みがあり、それと私が普段話している生きづらさの事例とは違うものであることが多いということは、話す方としては強く意識したいところでした。
共感を得るためには
そこで私たちが採った方法は、まずは学生の皆さんの抱える「先送り・マルチタスクで困った経験」などをあらかじめアンケートして、事例を知っておくというものでした。
実際、そのアンケート回答に「あるある」と私たちの方から共感でき、その共感をベースとして「タスク管理で対策をするにはどうしたら良いか」を話すことができました。
私は「(我々の)タスク管理の話をより共感を得るように話すにはどうしたら良いか」とうんうん唸ってました。
しかし、何のことはない、まずはこちらから相手に共感して一緒に考えていく姿勢が大切なのだなと思いました。
ただ当日やってきて終わりではなく、準備段階からすでにコミュニケーションは開始しているとも言えますか。
特に悩んでいること、問題意識を持っていることを「分かる……分かるよ!」と共有することは、いざ当日話す段になって、話す側と聞く側の壁を取り払ってくれた気がしました。
事前アンケートの内容
参加いただく学生さん方には、下記のような事前アンケートをとりました。
今までの自分の生活(学業・アルバイト・プライベート問わず)の中で「先送りしてしまった」経験をいくつか教えてください。
アンケート結果を読んだチームメンバーから、
という感想が漏れました。
最近の大学生はとても優秀だなと思うのと、ああ自分たちと同じだなという思いがミックスされて、とても優しい気持ちになりました。
まぁそうですよね、、、年齢も私の半分とかですしね。。。
そのときのツイートがこちら。
チーム・タスクペディアが圧倒的熱量で大学に乗り込みますよー!#タスクペディア
「とりあえず、全員まとめて抱きしめてあげたいですね」。本日、都内某大学で講演! – ForGetting Things Donehttps://t.co/UdZq0Vr8Hp— 小鳥遊@発達障害を「仕事のすすめかた」でカバーしてはたらく会社員 (@nasiken) June 6, 2019
講義レポート
講義を終えて
講義当日は、学生さんたちの意欲・意識の高さに脱帽しました。
聞くところによると、私たちが学生さんたちにどうやったら伝わるか考えている一方、学生さんたちは「どうすれば講師が気持ちよく講座ができるか」と考えて準備をして当日を迎えたそうです。
自分の学生生活を振り返ってそんな誠意ある対応ができていたかと考えると、とてもじゃないですができていなかったと思います。
また、講演が当初の予定よりも長丁場になったにも関わらず、皆さん非常に真摯・真面目に取り組んでくれました。
今回の学生さんたちの「講師が気持ちよく講座ができる工夫」として私が一番感じたのは「とにかく集中して聴いてくれて、リアクションをしてくれて、ワークも積極的に取り組んでくれたこと」です。
これほど講師冥利に尽きることはありません。
そのおかげか、「もっとこの話はしておきたい」という内容がどんどん講師側から出てきて、想定した時間を超えてしまいました……。
用があって途中で退出された学生さんには、申し訳ないなと思っています。
追加質問・要望への回答
講義後、いただいた追加質問や要望にお答えしたいと思います。
チームメンバーがゼロからアプリ化の技術を習得して開発しようとしていますのですぐにではありませんが、気長にお待ちいただければと思います。
目標から逆算してアクションを決めていくのも手ですが、目標を見据えつつ今できることを積み重ねていくのもありです。
スマホなら、サブタスク左端の横線三本のアイコンを押しながら上下に動かしてください。
PCなら同じアイコンを左クリックしながら上下に動かしてください。
大学関係者の方!誰かー!
なお後日、ご学生さんたちの感想が詰まった感謝状が届きました。めちゃくちゃ嬉しいものですね!
学生さんを相手に自分たちの経験や知識を伝えるのはとても難しいものです。
ただ、相手のことをしっかり考えれば伝わるものなんだなと、じんわり嬉しさと感動が湧いてきています。
おわりに
今回、この機会を与えていただいた、都内某私立大学の教授および当日参加いただいた学生さんたちに厚く感謝御礼申し上げます。
タスク管理は、その言葉の響きから敬遠されがちだと私は感じています。
そこから生じる温度差やギャップをどう埋めるかが、今回のような場では特に必要かなと思います。
「タスク管理」という言葉は使いつつも相手に自分ごととして感じてもらえるような「伝え方」と、相手の考えていることや言うことにじっくり耳を傾けてより相手から内容を引き出す「伝えられ方」の大事さを強く感じました。
それにしても、当日参加してくれた学生さんたち、本当にいい意味で若者らしくて、それに触れられただけでも(その他の配慮や工夫ももちろん!)講義をして良かったと思いました。
※本ページは、こちらの記事の内容に基づいてリライトしたものです。
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