今回はタスク管理用語「ナチュラルプランニングモデル」について説明します!
ナチュラルプランニングモデルとは
「ナチュラルプランニングモデル(Natural Planning Model)」とは、GTD®の軸となる手法の一つです。
やり慣れていないことや、大きなプロジェクトになりそうなものに対する、自然な意思決定の様式とされています。
ナチュラルプランニングモデルの名の通り、私たちが普段スムーズに考えが進む時の思考法を理論化したものです。
「5つのステップ」「6つのレベル」と比較して日本では注目されることが少ないですが、GTDの軸になる理論の一つとなります。
何かを達成したいとき、もっとも効率的かつ創造的に問題解決への計画を立てられるのが誰かご存知だろうか。それはあなたもよく知っている人物・・・・・・そう、あなたの脳である。脳という器官はひっきりなしに計画を立てて物事を解決しようとする。服を着ているときも、ランチを食べているときも、買い物をしているときも、おしゃべりをしているときも、あなたの脳は常に計画を立てている。一見、この脳の働きは行き当たりばったりに思えるが、実際は次の高度な5つのステップを経て、具体的な行動へと結びついている。−はじめてのGTD ストレスフリーの整理術 改訂版
ひばちです。 今回はタスク管理用語「Getting Things Done」について説明します! [afTag id=3846] Getting Things Done®とは 「Getting Things Do[…]
ナチュラルプランニングモデルのプロセス
ナチュラルプランニングモデルは、以下の5つのプロセスで意思決定を行います。
① 目的と価値観を見極める(Defining purpose and principles)
② 結果をイメージする(Outcome visioning)
③ ブレインストーミングをする(Brainstorming)
④ 思考を整理する(Organizing)
⑤ 次にとるべき行動を判断する(Identifring next actions)
①-1 目的を見極める(Defining Purpose)
そのタスクやプロジェクトの目的を考えるプロセスです。
「Why:なぜ?」を考えるプロセスとも言えます。
「なぜそれをするのか?」という質問をして損をすることはない。この質問をすることによって、今の状況が前進したり、前向きのエネルギーが湧いてくることもよくある。次の会議はなぜ必要なのか。このタスクの目的は何か。なぜ友人を夕食に招待するのか。−はじめてのGTD ストレスフリーの整理術 改訂版
①-2 価値観(基本原則)を見極める (Defining Principles)
価値観とされていますが、その計画する対象において「守らなければならないルールは何か」を考えるプロセスです。
「Rule:最低限のルール」を考えるプロセスとも言えます。
自分の価値観を知るには、次の文の「・・・」に何が入るかを考えてみよう。「・・・である限りは、みんな自由にやってくれていい」。あなたのチームの活動には、どのような方針が該当するだろうか。「予算内に収まっている限り」か。「クライアントが満足している限り」か。もしくは、「チームが健全である限り」か。−はじめてのGTD ストレスフリーの整理術 改訂版
② 結果をイメージする(Outcome visioning)
うまく行った時の具体的な結果や、望んでいる結果を考えるプロセスです。
「What:成功イメージ」を考えるプロセスと言えます。
潜在能力も含めた、あなたがもっているすべてのエネルギーにアクセスするには、成功している状態がどういったものかを明確に意識しなくてはいけない。それはどのように見えるのか、どう感じられるのか。五感をフルに活用してイメージしておくべきだ。−はじめてのGTD ストレスフリーの整理術 改訂版
ひばちです。 今回はタスク管理用語「望んでいる結果」について説明します! [afTag id=3846] 望んでいる結果とは 「望んでいる結果(Desired Outcome)」とは、「タスクの最終的な望んでいる[…]
③ ブレインストーミングする(brainstorming)
計画する対象に関する、内容や行動のアイデアをできるだけ書き出すプロセスです。
「How:アイデアの収集、可視化」のプロセスと言えます。
「なぜ」そのような結果を導き出したいのかが明らかになったら、次は「どのようにすればいいのか?」と考える番だ。思い描いた結果が現状と異なっていたならば、あなたの頭は自動的にこの思考に移っていくはずだ。これがブレインストーミングである。−はじめてのGTD ストレスフリーの整理術 改訂版
④ 思考を整理する(Organizing)
ブレインストーミングで書き出したアイデアを、取捨選択したり、グループに分けたりするプロセスです。
「How:捨てる、カテゴリ分け、プロジェクト化、サブプロジェクト化、要素の確認」などを行うプロセスと言えます。
プロジェクトが整理されていくには、それを構成する要素、物事が起こる順序、そして優先順位について認識していく必要がある。岐終的な結果を達成するには何が行なわれなくてはならないか(構成要素)、それらはどの順番で行なわれなければならないか(順序)、プロジェクトの成功にいちばん東要なことは何か(優先事項)といったことだ。−はじめてのGTD ストレスフリーの整理術 改訂版
⑤ 次にとるべき行動を判断する(Identifring next actions)
最後に、具体的に行動するためのアクションを決めるプロセスです。
「Action:まず何をする?」を決めるプロセスと言えます。
「このプロジェクトについて具体的に何をしたらいいだろうか?」という質問に答えられることができれば、それについて十分に思考できたということだ。もし答えられなかったらナチュラルプランニングの前のステップに戻り、さらに考えを詰めていく必要があるだろう。−はじめてのGTD ストレスフリーの整理術 改訂版