突然ですが皆さん、見通しがつかない仕事、先送りしちゃうことありませんか?
例えば、やったことのないデカい仕事が目の前にあったら、手が付けられないんじゃないでしょうか?
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解説動画(YouTube)
音声解説(stand.fm)
【仕事術図鑑#1】見通しがつかない仕事を先送りしてしまう人のための仕事術
「気が進まない」はメッセージ
冒頭でお話しした「やったことのないデカい仕事」、何か手を付ければ進むだろうなってのは分かってるのに、やりたくないんですよね。
でも「なんか気が進まない」、だから手が付けられず、先送ってしまう!
ただ、そのときはすごく小さいことなんだけど、その判断が後に響いてくるんですよね…
「あの時始めてればよかったのに…」ってなっちゃいがちなんです。
先送ってしまうメカニズムって、たったこれだけなんです。ですよね?
これ、先送りの危険信号であると同時に、もう一つの重要な「自分からのメッセージ」なんです。
それは「見通しをつけましょう」という自分の中からのメッセージなんです。
結局、その「見通しがつけば動くのに、それがつかないから動けない」っていう状態は、逆に言えば「見通しをつけさえすれば動く」ということです。
「見通しをつける」とは、そもそもどういうこと?
自分マニュアルを作る
「なんだ、そんなことか。じゃあ、見通しつけま〜す」と軽く考えてしまうとヤケドします。
それで、あとになって「何すればいいんだっけ?」って結局動けずにその仕事に取り掛かれなくって、先送りしちゃうっていうのが、多くの人たちのパターンだと思うんですよね。
じゃあ、見通しをつけるとは、実際のところ何をすることなのか?
それは「タスクを分解して、細かい具体的な手順に落とし込む」
つまり、「その仕事に対する自分マニュアルを作る」ということなんです。
この「自分マニュアル」は「自分でもここまで細かく?!」って思うぐらいに作っておくのがおススメです。
そんなマニュアルがあると、「これなら自分もやれる」と安心して物事が進められます。
マニュアルは「自分に甘く」
「要領が良くないな」と思っている方には、おそらく自分に厳しい人が多いんじゃないかと思います。
「自分に厳しければ厳しいほど成長していく」っていうのは間違いではないんですけれども、そればっかりでやってると行き詰まる時があるかもしれません。
行き詰ると、やる気をなくしてしまいます。
そんな自分でもやる気を出させるよう、マニュアルはとにかく「行動力がない状態での自分」を想定してくるっていうのがいいと思います。
もう少し詳しく言うと、「細かく具体的な行動を一つ一つを書いていく」ことをお勧めしています。
細かく書くと、もしかすると本当に笑っちゃうぐらいにできるような気持ちになるかもしれません。
ですが、それがいいんです。
自分に優しく、自分に甘く、意識低く、「そんなのできて当たり前じゃないか」という行動を積み重ねていった先に、仕事の完了というゴールがあるんです。
行動に必要なもの
「仕事を遂行するためには何が必要か?」
「それは行動力です!」
この受け答え、間違ってはいません。
しかし、その「行動力」って、どうやって出すのか分かりますか?
必要なもの、それは「情報」です。
もっと言うと「これをすると前に進めますよ」っていう情報ですね。
自分に行動させるようにするためには、「これだけすれば良いですよー」という情報を自分に与えてやって、「おお!できるぞ!」と自分に信じ込ませれば良いんですよね。
難しい仕事に取り掛かるとき
「見通しのつけ方はわかったけど、でもこの仕事、難しいんだよね…」
そう感じる場合はどうすればいいでしょうか?
この「難しい」って感じる状態は、「自分ができる行動に分解できてない」ということだと思います。
遥か彼方に目的があると、自分の立ち位置からその場所までのの道がない状態なんですよね。
そうなるといける気がしないんです。
ただ、難しいっていう感情は自分で作ってるんですよね。
それをよくよく見て、一つ一つ小さな手順に分けると、時間はもしかしたらかかるかもしれないけど、これらを一つずつやっていけば最終的な目的地に着くことができる。
そんなふうに自分をまず信じ込ませなきゃいけないと思います。
このように、難しいなっていう感覚、まずは「その仕事を分解して一つ一つ着実に進めていけば、目的地に着くんだ」とに思えるようになることによって解消できると考えています。
「やったるぜ感」は下がる
ただ、「自分ができる行動にまで細かく落とし込む」、これには1つ弊害があります。
「難しいことを、自分はやったぜ!」という充実感は減ってしまうんです。
それは、大きくて難しそうなタスクも、分解すれば小さくて平凡な一つ一つの手順をやっていくに過ぎないものだからです。
でも、その方が安心して継続して仕事ができるようになります。
「難しいタスクも軽々こなせる自分になる」のではなく、「難しいタスクは、自分ができるレベルまで簡単な手順に分解できるようになる」のを目指したいところですね。
次の手順だけ見よう
タスクを分解してできた手順たちは、一度に全部を見る必要はありません。
次の一手だけ見られれば良いです。むしろ、「2番目以降の手順は見れない」くらいが良いです。
このことは「見通しを立てる」ことと矛盾するように思えるかもしれないですが、これは順番の問題なんです。
例えば、その仕事の手順が20~30ある場合を考えてみます。
そうすると、ズラッと先々に並ぶ手順の数々を見ては「まだこんなにあるのか…」と徒労感を感じかねないからです。
なので、まず「これらの手順をやっていけば目的にたどり着ける」っていう安心感を得たら、今やるべきことは何なのか一つだけを見えるようにしておきます。
こうすることで、嫌になる可能性は少なくなります。
まずはタスクを分解して、手順を組み立てて見通しをつけましょう。
そうしたら、最初の手順だけを見られるように隠しちゃいましょう。
まとめ
ということで、まとめると以下のようになります。
- 「気が進まない」「手がつけられない」という感情はチャンスだと思って、大事にしよう。
- 「見通しをつける」とは、「できて当たり前」をつなげて「自分マニュアル」を作ること。
こうすることで「難しい」という思い込みを外そう。 - 手順がたくさんある場合は、手順の一つ目以外は隠して、その一つ目だけに集中する。
こうすることで「これだけをやればいい」という安心感を得よう。
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