今回はタスク管理用語「アフォーダンス」について説明します!
アフォーダンスとは
「アフォーダンス(Affordance)」とは、環境が動物(人間含む)に与える「意味」を指す言葉です。
アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンにより、心理学の分野で提唱されました。
「与える・提供する」を意味する「アフォード(afford)」という言葉からの造語で、「物の形や色などが、その物の意味や扱い方を説明している」といった理論です。
自の前に荷子があったとしたら、あなたが取る可能性のある行動は、座るでしょう椅子が折りたたみ式なら、持ち運ぶことでしょう。「なんとなく取るべき行動がわかる状態」がアフォーダンスです。─片付けの心理法則
たとえば石があるとそこに座ってしまうことがよくありますが、それは石の形状や配置が、私たちの知覚に「ここには座れる」というメッセージとして解釈されているのです。環境が私たちに対して与える意味、それがアフォーダンスなのです。─ライフハック大全
アフォーダンスとタスク管理の関係
タスクの実行は、取り巻く環境に大きく依存します。
例えば、「手紙を書く」というタスクを実行しようとするとき、椅子があり、テーブルがあり、便箋があり、ペンがあり、そして書く内容のメモがあれば、タスクは即座に実行される可能性が高くなります。
逆に、椅子もテーブルもなく、便箋もペンも、何を書けば良いか情報もない状況であれば、「手紙を書く」というタスクの実行は困難になります。
タスクを実行しやすくする環境を作るということは、要するに「その環境を見れば、何をすれば良いか分かる状況」を作るということに他なりません。
タスクを実行するためには、実行しやすい環境を作ることを、タスクを実行する前に、先に行う必要があります。
これが、タスク管理におけるアフォーダンスの活用です。
参考書籍