ひばちです。
今回はタスク管理用語「コミットメント」について説明します!
今回はタスク管理用語「コミットメント」について説明します!
コミットメントとは
コミットメント(Commitment)とは「何らかの行動を確約する」とか「何らかの行動をとることを保証する」という意味の言葉です[1]。
主に、経済学や心理学の分野で使われる概念です。
実は、ぴったり対応する日本語がないとされています。
経済学におけるコミットメント
経済学やゲーム理論で「コミットする」というときの意味は「その行動しかとれないようにするような、実効性のある仕組みをつくること」です。
単に口先で「これこれの行動にコミットします」と言うだけではだめで「自分の行動を縛る具体的な仕組み」をつくることが不可欠とされます[1]。
心理学におけるコミットメント
心理学におけるコミットメントとは「個人が行動に言質を与え、行動に束縛されること」を指します。
コミットメントすると、以下のような効果があると言われています[2]。
- コミットされた行動や決定は、変更や撤回が困難になる(変化抵抗の増大効果)
- 自身の立場が攻撃されても説得の影響を受けにくくなる(凍結効果)
- 説得に反して、従来の立場をより極端化することがある(ブーメラン効果)
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タスク管理におけるコミットメント
タスク管理におけるコミットメントは「自分の抱えているタスクについて、集中したり引き受けたりすることを、周囲に宣言する」ことを指します。
コミットメント:
「私はこの仕事に集中する」「この仕事を引き受ける」と自分自身と周囲に宣言すること。一人の時間と能力には限りがあり、コミットできる仕事にも限界がある。無条件に新しい仕事を引き受ける人は、この点で問題がある。
コミットメントは、自分と他者に対して、以下のような効果があります。
自分への効果:抱えるタスクが減り、集中しやすくなる
コミットするタスクを宣言することで、色々なタスクに惑わされず、宣言したタスクに集中できるようになります。
他者への効果:タイムブロッキングの効果
周囲にコミットするタスクを宣言することで、「ノー」が言いやすくなったり、割り込みタスクを減らしやすくなります。
参考書籍
[1] ミクロ経済学の力
[2] 心理学辞典
[3] 仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版