今回はタスク管理用語「コンテキスト」について説明します!
コンテキストとは
「コンテキスト(Context)」は「文脈・状況」を表す言葉です。
タスク管理においては「タスクを実行できる状況」を意味します。
リストに並ぶタスクが多くなってくると、選択や実行が難しくなります。
そこで、タスクをコンテキストで分類しておくと、タスクを把握しやすくなり、実行に繋がりやすくなります。
実行できる状況ごとにまとめることで、タスクを処理したり、選別することで集中しやすくなります。
コンテキストの種類
コンテキストは、いくつかの種類に分けることができます。
手段のコンテキスト
例:電話・パソコンなど。
タスクの実行に、何らかの道具や機器が必要な場合に使われます。
時間帯のコンテキスト
例:朝、午前中、9時~12時など。
明確に「○時から○時」と区切った場合は、セクションと呼ばれることもあります。
場所のコンテキスト
例:職場、自宅、買い物する店など。
その場所でしかできないタスクがある場合に使われます。
人のコンテキスト
例:上司、友人、○○さんなど。
言伝や、連絡待ちの催促などの用がある場合に使われます。
日時のコンテキスト
広義に捉えれば、「いつやる」という日時(今日、明日、○月○日)という情報も、実行できる状況には違いないので、コンテキストに含まれる場合があります。
慣習として、コンテキストは@を付けて示す場合が多くあります。
例:@机、@学校、@午前中
コンテキストの活用と難点
コンテキストは非常に便利なツールですが、扱いが非常に難しいツールでもあります。
コンテキストの「こうもり問題」
コンテキストの情報は、タスクに対して一意的に決まる訳ではなく、複数付けられる情報のため、しばしば混乱が起こります。
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モバイル化によるコンテキストの重複
現代社会はモバイル化が進み「どこに居ても何でもできる」状況が多く、コンテキストをわざわざ付けてもあまり意味がない場合もでてきています。
電話であっても、情報処理であっても、書類作成であっても、メールであっても、大抵はスマホやタブレット、或いはノートパソコンがあれば状況問わず実行できます。
また、買い物も店に行かなくても、ネット通販などで対応できます。
状況を問わず、常に様々なタスクが実行可能になったため、コンテキストでの分類が意味をなさない場合がでてきたのです。
特定コンテキストへの集中
コンテキストは、大量のタスクに対して必要な情報のみに集中するために使用されます。
どんなコンテキストを設定するか、その粒度にも気を配る必要があります。
細かすぎるコンテキスト
逆に、細かすぎるコンテキストの分類も危険です。
多くのタスクは色々な状況で実行可能なため、一方のコンテキストに付けただけでは、本来できるはずのタスクが漏れる場合があります。
コンテキストの「未到来」
コンテキストの情報を付けても、そのコンテキストが一向に訪れない場合は、そのコンテキストに属したタスクが実行されないことになります。
そのため、コンテキストを上手に操るためのポイントとしては、「日常的に定期的に訪れる状況」をコンテキストとする必要があります。
時間帯のコンテキストは必ず訪れるため、簡便に活用できるコンテキストになります。
ツールにおけるコンテキスト
多くのタスク管理ツールには、「コンテキスト」を付加する機能が用意されています。
また、「場所」のコンテキストの場合は「近くに来たらリマインダーを送る」といった機能があるツールも出てきています。
コンテキストが機能として用意されていない場合は、タグやラベルによって再現することが可能です。
その場合は、プロジェクトがフォルダ、コンテキストがタグやラベルといった形で管理されることが大半です。
こんにちは!ひばちです。 タスク管理には「コンテキスト」という概念があります。 一見聞き慣れない言葉ですが、とても重要な用語の一つです。 この記事では「コンテキスト」の意味や活用方法について解説していきます。 &nb[…]