今回はタスク管理用語「水のような心」について説明します!
水のような心とは
「水のような心(Mind Like Water)」とは、GTD®における理想的な心理状態のことです。
「水のように澄んだ心」とも呼ばれます[1]。
静かな池に小石を投げ込んだら、池がどうなるかを想像してほしい。その池は与えられた力と質量に対して正確な反応を見せたあと、元通りに静かになるはずだ。反応しすぎることも、反応しすぎないこともない[2]。
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水のような心の概要
水のような心は「頭の中がすっきりと整理され、抱えているタスクなどに不安を感じていない状態」を指す言葉です。
目の前の今やるべきことに、全力で集中している状態でもあります。
元々は空手の言葉で「いつでも攻撃に対して反応できる心理状態」のことを指します。
水は水であるにすぎず、それに徹している。何かを沈めることはあるが、沈められることはない。静止していることもあるが、それに我慢できなくなるわけではない。流されることもあるが、それに苛立つこともない。このような境地をイメージしてほしい[2]。
水のような心は、「透明で澄みきった」という意味もありますが、水の「必要最低限の動きしかしない」側面を重視します。
例えば、水は障害物があっても、その障害物の形に合わせて流れを変え、障害物を越えたら元の流れに戻っていきます。
小石などを投げ込んだ時も、与えられた変化に対して必要な変化を返し、少しずつ元通りになります。
この「過剰に反応せず、必要十分な反応を返した上で、静かに元通りに戻る」水の性質を、理想の心理状態に例え「水のような心」と呼びます。
逆に過剰に反応したり、反応が不十分であれば、その対象に振り回される可能性が高くなるとされます。
水のような心と同様の概念
同様の概念に「フロー」や「ゾーン」があります。
フローやゾーンは、目の前のことに最大限にパフォーマンスを発揮している状態です。
心理学の領域で広まっている理論で、よくGTDに関連付けて語られるものの一つに「フロー」がある。フローとは、最大限にパフォーマンスを発揮している状態だ。これはアスリートたちが「ゾーン」と呼ぶもので、(中略)「水のような心」にも密接に関係している[2]。
また、GTDでも同様の概念として「生産的な経験」という言葉が、近年よく使われています。
生産的な経験は「目の前のことに自信を持って取り組んでいる、最も生産性のある状態」を指しています。
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参考書籍
[1] 仕事を成し遂げる技術
[2] 全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術