【2020年4月7日発売!】「要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑」刊行にあたり

こんにちは!「タスク管理大全」を運営するチームタスクペディアの一員、小鳥遊(たかなし)です。
このたび要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑を上梓しました。
今回は本書の制作の過程をご紹介したり、本書の活用法についてお話します。




はじめに~タスク管理大全をご覧の皆様へ~

要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑」(以下、本書)は、「ひらめきメモ」というTwitterアカウントを運営しているF太(えふた)さんとの共著です。

しかし、私は原稿執筆段階からチームタスクペディアに相談しながら進めていたので、いわば第三の著者です。

ですので、ここで紹介できるのがとても嬉しいです。

 

まずは、こちらのサイトをご覧の皆様へのご挨拶として、本書の「はじめに」をお送りします。

この本を手に取ったあなたは、多かれ少なかれ仕事で悩みがあるのだと思います。

本書は、次のような悩みのある人へ向けて書きました。

 

  • 仕事をつい先送りして、地雷化させてしまう
  • どうやったらいいかわからない仕事を前に、ウンウンうなって時間だけ過ぎていってしまう
  • 抜け漏れ忘れがしょっちゅうある
  • ささいなミスも重大に受け取ってしまったり、他人のミスを自分のせいだと感じたりしてしまう
  • 1つの仕事に集中できず、結果どの仕事もなかなか完結できない
  • デスクの上やパソコンのデスクトップがどうしても整理できない
  • 現在、休職中、あるいは転職検討中で、次の仕事に不安を感じている
  • 家族、上司、部下がこの悩みを抱えている(抱えていそう)

 

これらは最後を除きすべて過去の私です。

1つでも思い当たる節があれば、同志といっても過言ではありません。

ようこそ、要領がよくないと思い込んでいる人たちの世界へ!

 

この本は「要領がよくないと思い込んでいる人」を対象にしています。

しかし、お伝えしようとしている内容はタスク管理そのものです。

特にCHAPTER1は、われわれチームタスクペディアが発信している頭の中の整理法をベースにし、本の中でも一番重要な「仕事の基本」と位置づけています(内容はぜひお買い上げいただいてお読みくださいませ!)。

ガチで仕事で成果をあげたいと思っている方にも有用なものです。

 

また、本書をお読みいただけたら、ぜひタスク管理大全のコンテンツを読んでください。
相乗効果抜群になることうけあいです。

 

仕事だけが人生ではありません。

しかし、人生の楽しみを謳歌することと仕事の不安からの解放は、切っても切れない関係にあります。

 

「仕事で悩んでいたが、タスク管理で救われた」と心から言えるよう、まずは本書を手にとっていただければと思います。

 

 

本の制作にあたり

ここでは、本書の制作について一部始終をご紹介します。

 

そもそものきっかけ

そもそも、なぜ本を書くに至ったのかをお話します。

きっかけは、こちらのイベントに「サンクチュアリ出版」の編集者さんが参加されたことでした。

 

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こちらのイベントが終わった後、8月に入ってすぐに出版企画のメールをいただきました。

(前略)

弊社は実用書、ビジネス書、自己啓発書などを出版する出版社で私はおもに実用書を企画、編集しております。
突然のご連絡をお許しください。

(中略)

「傷つかない仕事術」「自己肯定感のあがる仕事術」というテーマの企画を考えるに至りました。
一度、小鳥遊さん、F太さんにお会いする機会をいただけないでしょうか?
もし企画に賛同いただける場合は、 お二人を著者にお願いすることも視野に入れております。

(後略)

 

嬉しかったですねー。こんな風に書籍の執筆のお話は始まるのですね。

今回出版の機会をいただいたのは、サンクチュアリ出版さんです。

 

世の中たくさんの出版社がありますが、サンクチュアリ出版は「出版する本の数を多くする」のではなく、「一冊の本をめちゃくちゃ丁寧に作ってすごく売る」という方針なのだそうです。

どれくらい丁寧かと言うと、毎月一冊出せるか出せないかぐらい。

 

しかし、後ほど述べるように、サンクチュアリ出版は初版からの部数をかなり多く印刷するようです。

 

(著者にとってはとてもありがたい。しかし、サンクチュアリ出版の中の人たちは大変でしょうね。お察しします)

そんなこと言いながら、毎週打ち合わせでサンクチュアリ出版に行って夜遅くまで話に付き合ってもらって、おまけにお菓子とお茶まで出してくれて、ほんとお世話になりました!

 

執筆、そして校了

8月から執筆を始め、翌年3月に校了となりました。

 

皆さん「お疲れ様でした!」「大変でしたね」などいたわりの言葉をかけてくださるのですが、

 

いやーーーーー、本づくり、すごく楽しかったです!!

 

楽しかったので、つらかったとか、大変だったとかはあまり感じずにここまでくることができました。

 

本って紙でできてるんですね。持つとずしっと重いんです。
この重さ、嫌いじゃないです。軽かったら「あんなに頑張って書いたのに」と残念じゃないですか。

 

無事本の形になったわけですが、先程も言ったように、サンクチュアリ出版は初版からかなり多い部数で印刷します。

チャレンジャーです。これには理由があります。

 

理由の1つ目「より広域の書店さんに届けるため」

日本全国になるべく行き渡らせるためには、最初から多く刷った方がより多くの地域に配本できるのだそうです。

 

理由の2つ目「平積みで置いてもらうため」

少ない部数しか入荷しないと、その書店さんでは背表紙しか目に入らない「棚差し」で陳列されてしまいます。

本は表紙のデザインも凝って作っており(カバーデザイン専門のデザイナーもいるくらいです!)、平積みと棚差しでは売れ行きが違うのだとのこと。

平積みには少なくとも一店舗あたり5冊以上は必要とされるので、多く印刷をかけた方が良いということになります。

 

そこで、サンクチュアリ出版は一般的な平均初版部数の2倍以上発行するのだそうです。

 

攻めてますね。注文取った営業さんが神に思えてきました。
著者が書き、編集者がまとめ、営業が注文を取る。
当たり前かもしれませんが、チームで物事を進めるこの感じ、私は好きです。

 

というわけで、2020年4月7日(電子書籍版は4月3日)無事発売に至った次第です。

 

仕事への活用例

ここで、本書の内容に基づいて、仕事への応用例を少しだけ紹介します。

 

リモートワークにもびくともしない「仕事の手順書」づくりを

現代の状況は、社会の色々なものが変わっていっている最中ですが、その中の1つに「働き方」があります。

単刀直入に言って、「在宅勤務ができるかどうか」が試されています。

 

しかし、在宅勤務には「自己管理の壁」があるのです。

周囲に同僚や上司がいないので、サボろうと思えばサボれるのです。

 

そんな私が、在宅勤務でどうだったか。

おどろくべきことに、ちゃんと仕事をしているんですね。しかも、かなり集中して。

むしろ、オフィスで仕事をするときよりも気分が乗り、効率よく終わらせられているような気すらさえします。

 

その理由は、おそらく次の2つ。

  • 目の前の作業が取り掛かりやすく具体的なレベルまで分解されていた
  • それらの「終わった」「まだ終わっていない」がはっきりしていた

 

まずは、取り掛かるのが億劫だと自分に思わせなければ良いのですね。

目の前に「100ページある資料を読みこなす」ではなく「まずは第1章の8ページを読む」だったら、取り掛かろうと思えるのではないかと。

 

そして、「第1章」を読むという作業が終わったかどうかが明らかになっていれば、その次、またその次と目の前の作業をこなしていけます。

その前提として、まずは自分が取り組んでいる仕事すべてがそれぞれ「タスク」としてあり、それらがより細かい手順に分けられて手の付けやすい状態になっていることが必要です。

「タスク」化し、手順に分け……という、いわばすべてのタスクについて手順書を作ると、場所にとらわれず自主自律して仕事が進められるということになります。

 

その手順書のつくり方を、本書ではSTEPを5つに分けて「仕事の基本」として図解しています。

周囲の環境に影響されずに仕事を進めるために、まずはこの手順書を作ってみるととても良いと思います。

質と締切、どちらを選ぶ?

クオリティを追求すると、締切を破りやすくなりがちではないでしょうか。

 

「クオリティにこだわる」という言葉にはマイナスイメージはなく、むしろ質を高める努力として賞賛されます。

だからか「締切は今日までなんだけど、もうひと手間かけるともっと素晴らしいものになる!だから、締切を破ってもいいよね?」という考えが、多少なりとも誰にでもあるのではないでしょうか。

 

本書では、その考えと正反対の「締切と質で迷ったら、締切を選ぶ」という話をしています。

 

たしかに、締切を破ってもクオリティをアップできれば、その時は相手や周囲の人は認めてくれるかもしれません。

ただ、それがいつものことになってしまうと「締切を守らない人」というイメージがついてしまいます。

 

孤高の芸術家であれば話は別ですが、そうでなければ、周囲との連携を大事に仕事を進めたいところです。

そのためには、なるべく予定通りに仕事のパス回しができると良いです。

なので、質より締切だなと思う次第です。

 

この選択には勇気がいります。

「質を高められるのに、それをしない」という、自分の良心に背く勇気です。

ただ、時間は有限なので、どこかで必ず折り合いをつけなければなりません。

 

これを習慣化すると、締切時からの逆算で仕上げる癖がつき、結果的にクオリティも上げやすくなります。

あえて一時、質を高めたいという自分の良心に背く勇気を。

さいごに~謝辞~

この記事をここまでお読みいただき、ありがとうございます。

さいごに、出版にあたってのお礼を。

 

共著者「ひらめきメモ」のF太さん、編集者のサンクチュアリ出版の宮崎桃子さんはもとより、その他「アドバイザー」の皆さまにはとても助けられました。

 

また、初校(原稿をもとに組まれた最初の校正刷り)から最終校までチームタスクペディアにその都度共有して意見を出してもらいました。

すごく参考になりました。

 

さらに、私が週に1回タスク管理に関する講座を担当している、就労移行支援事業所EXP立川の利用者の方々には、本の装丁のデザインや色味についてアンケートを取りました。

また、同じくEXP立川のスタッフの方々からも、非常に参考になる意見やアイディアをいただきました。

 

その他、Twitterのアンケートに回答をお寄せくださった方なども含め、たくさんの人たちにご協力いただきながらできあがった本です。

一気読みも、少しずつ読みもできる本です。

ぜひお手に取っていただきたく、よろしくお願いいたします。

 

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本記事の内容はいかがだったでしょうか。

もしかすると、一通り内容をご覧になっても、実践までもっていくのは難しいかもしれません。

 

そんな方に向けて、私、小鳥遊が提供する対面でのサポートサービス「Pit In」をスタートさせました。

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