GTDとは?目的や手法について分かりやすく解説します!【GTD入門】

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GTDとは?

GTD®『Getting Things Done®』の略称です。

 

これは、アメリカ人のデビッド・アレンが開発した「ライフワーク管理システム」の名称です。

このシステムは「無用なストレスから逃れ、やるべきことに集中して効率や質を高める方法」であるとされています。

 

2001年に、デビッド・アレン著『Getting Things Done: The Art of Stress-Free Productivity』が発売され、世界的にその手法であるGTDが知られるようになりました。

 

日本では、同年に翻訳版である『仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法』が発売されています。

 

GTDの日本での歴史

GTDが日本で話題になったのは、翻訳版が発売になってしばらく経った2006年頃になります。

 

 

それまでは、海外の情報に対してアンテナの高い一部の層には知られていましたが、日本での知名度はそれほどではありませんでした。

 

爆発的に知られるようになったのは、2006年3月に発売された『Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~』で、GTDの特集を組まれた頃からです。

 

その後、ライフハック系のブロガーを中心に実践者が増えました。そして、WIRED.jpやITmediaなどの大手Webメディアが取り上げる機会も増えてきました。

 

WIRED.jp

時間管理術を説いた本『仕事を成し遂げる技術』が、情報化時代のバイブルとして評判だ。2001年に刊行された当時の評判は今ひ…

ITmedia エンタープライズ

ストレスフリーの仕事術、GTD。海外のナレッジワーカーには常識になりつつあるこの仕事術、あなたはもう試してみましたか?…

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タスク管理としてのGTD

GTDは「ライフワーク管理システム」で、厳密にはタスク管理システムではありません。

 

しかし、タスク管理を上手に回すことができている多くの実践者が、GTDの考え方を基礎にしています。

つまり、GTDの考え方を知っていると、タスク管理を上手に回すことができるようになるのです。

 

これまで、仕事やプライベートでタスク管理が思うように行かず、苦手意識を持っている方はいませんか?

GTDを正しく学ぶということは、タスク管理の基礎的な手法を学ぶことに繋がります。

 

そして、タスク管理の基礎を学ぶことができれば、ストレスから解放されあなたのやりたいことに集中できるようになるでしょう。

 

GTDの目的

GTDは「やるべきことが多すぎて時間が足りない!」といった状況から脱し、頭をスッキリさせて、高い生産性を発揮していくための手法です。

 

GTDでは、生産性を高めるための要素として以下の3つを挙げています。

  • コントロール:物事や仕事に対して、コントロールできている感覚を持てているかどうか
  • リラックス:心身共に、ゆとりを持てているかどうか
  • 焦点:やるべきことに集中できているかどうか

 

また、GTDの目指す姿として、GTDの開発者デビッドアレンは空手の「攻撃に対していつでも反応できる心理状態」に例え、『水のような心(Mind Like Water™)』と表現しています。

あらゆるレベルですべてのことをコントロールできている完壁な状態を想像してほしい。
頭の中がすっきりと整理されていて、まだ済んでいないことに対する不安が微塵もない状態とはどういうものだろう?
ほかのことにいっさいわずらわされず、やるべき作業に100%集中できているとしたら、どんな素晴らしい気分になるだろうか。出典:全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

 

例えば、池に石を投げ入れても、川の流れる先に障害物があったとしても、水は何が起きても必要な動きしかせず、静かに元通りの状態に戻ります。

『水のような心(Mind Like Water™)』とはそのような境地を表現しており、これがGTDの目指す姿となっています。

 

こんな風に、やるべきことと自分との関係を築けたら良いですよね。

難しいのかな?と思われるかも知れませんが、そんなことはありません。

たった5つのステップでできるのです。それを次にご紹介します。

 

5つのステップ

GTDの根幹をなすのが、『5つのステップ』です。

基本的にGTDは、この5つのステップに沿って進めていきます。

 

①把握する(Capture)

「頭の中にあるあれこれ」を「書き出す」作業を通して、頭の外に出していくステップです。

部屋の片付けに例えるなら、乱雑な部屋の中にある「あらゆる物」を、新聞紙を敷いて一か所に集めるイメージです。

こうすることで、扱わなければいけないものが「どれだけあるのか」がハッキリします。

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②見極める(Clarify)

一か所に集めた「頭の中にあるあれこれ」について、一つずつ「これは何か」を明らかにしていくステップです。

GTDでは、見極めの為のフローチャートが用意されており、これに沿って集めたものに意味づけをしていきます。

部屋の片付けに例えるなら、一か所に集めた物一つ一つについて、「これは何か(何に使う物なのか)」「要るのか要らないのか」などを判断していくイメージです。

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③整理する(Organize)

「これは何か」が明らかになった後は、それらを使いやすいように配置し直すステップに進みます。これが整理です。

特定の日に行う予定であれば『カレンダー』に、明日できることなら『手帳』に、今すぐは難しいことなら『いつかやるリスト』になど、自分自身の使いやすいツール上の適切な場所に振り分けていきます。

片付けに例えるなら、鉛筆ならペン立て、書籍なら本棚に入れるなどといったように、用途別に「使いやすく」「取り出しやすいよう」、定位置を決めて収納していくイメージです。

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④更新する(Reflect)

①~③のステップによって作られた仕組みを見直す、または改めて行うことで、仕組みを最新の状態に保つステップです。

GTDという仕組みをうまく回すための潤滑油のようなステップであり、最も重要なステップであると言われています。

片付けに例えるなら、物がきちんと収納されているか確認したり、定位置に戻したり、不要な物をチェックしたりすることです。

部屋がきれいで、物が使いやすい状態を維持できているかどうか、定期的に見直すようなイメージです。

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⑤選択する(Engage)

最後に、整理されて最新に保たれたリストの中から、実行するタスクを選択するステップです。

このステップでようやく、タスクは実行されることになります。

片付けに例えるなら、定位置に収納された物を実際に「使う」ことにあたります。

 

以上が、GTDの5つのステップです。

 

これらのステップに沿って、頭の中にあるものを整理していきます。難しいことではありません。

整理整頓に例えた通り、実はこれらは、私たちが普段、物事を整理する時の考え方の流れそのものなのです。

 

GTDを実践するツール

GTDはあくまで『手法』であり、実践するツールは「何でも良い」とされています。

 

現在、GTDを実践するための公式ツールはありません。唯一あるのは、Paper Organizerと呼ばれる紙の冊子です。

こちらは、オフィシャルHPで売られているものですが、構成はとてもシンプルなもの。

GTDを行うために必要な項目が、数ページにわたって用意されています(GTD Store)。

 

また、公式ツールはありませんが、世にあるさまざまなツール上でGTDを実践するSetup Guidesというガイドブックが販売されています。

Outlook、Evernote、OmniFocus、Things、Todoist、Trello、Asanaなど、多くの有名なツールについてのガイドが用意されています。

日本語版としては、Outlookが唯一対応しているようです(2019年8月現在)。

 

GTDを実践するための具体的なツールについては、別記事でまとめる予定です。

 

GTD Japan

GTDは、全世界に広がりを見せています。

日本では、ラーニング・マスターズ株式会社が、GTD Japanとして、各国との連携、公式セミナーや企業研修などを展開しています。

 

もし、公式のGTDの概念や手法を深く理解したい場合には、Webサイトより公式セミナーを受講できます。こちらは、個人でも申し込みが可能です。

公式的なGTDを学び、実践していきたい方は、受講をおすすめします。

GTD Japanのサイトはこちら

 

まとめ

この記事では、GTDの概要を紹介しました。

 

GTDは、私たちを取り巻く物事の整理の仕方を、シンプルな形で教えてくれています。

しかし、GTDを適切に理解し、考え方を実際の生活や仕事になじませるには、ある程度の期間と試行錯誤が必要になります。

 

一つ一つの概念やステップについては、それぞれで記事にまとめております(本記事の「5つのステップ」の項を参照ください)。

そちらを参照しながら、一歩ずつ考え方を身に付けていきましょう。

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